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米国の日系製造業向け:補助金・税制優遇の活用方法


米国で工場や生産拠点を運営する日系企業の皆さま、
こんな課題に直面していませんか?

「設備投資の負担が大きく、キャッシュフローを圧迫している」
「税制優遇を活用したいが、どの制度が適用できるのかわからない」
「補助金や減税措置を利用して、競争力を高めたい」

製造業は、設備投資・研究開発・人件費・輸入関税などのコスト負担が大きいため、適切な財務戦略が不可欠です。特に米国では、政府や州が製造業を支援するための補助金・税制優遇策を提供しており、これらを活用することで税負担を軽減できます。

本記事では、米国の日系製造業が活用できる補助金・税制優遇のポイントをまとめます。

日系製造業は必見

日系製造業の会計税務で見落としがちな税制優遇

米国で事業を展開する日系の製造業者は、次のような税制優遇を活用しきれていないケースが多くあります。
設備投資の税制優遇

新しい機械や設備の導入には、多額の初期投資が必要です。資金調達が難しく、投資計画が遅れることで生産効率が低下する可能性があります。設備投資に対する税制優遇や減価償却制度を活用しないと、必要以上の税負担が発生する可能性があります。

研究開発の税額控除

米国にはR&D Tax Credit(研究開発税額控除)という制度があり、開発コストの一部を税額控除として利用できます。しかし、適用要件を満たしていないと控除を受けることができず、節税の機会を逃してしまう企業も多いです。

州ごとの税制優遇措置

製造業を誘致するため、各州ごとに異なる税制優遇やインセンティブが設けられています。たとえば、工場を建設する州によって、固定資産税の減免、法人税の減税、雇用創出インセンティブなどを受けられる可能性がありますが、これらを知らずに活用できていない企業が多く存在します。

Duty Drawback制度

原材料や部品を海外から輸入する場合、関税の負担が製造コストに大きく影響します。米国には、特定の条件下で関税の一部を還付するDuty Drawback制度がありますが、適用申請をしていない企業が多いのが現状です。適切な関税分類(HSコードの最適化)を行わないと、本来よりも高い税率が適用される可能性もあります。

日系製造業の会計税務で見落としがちな税制優遇
税務リスクヘッジのソリューション

日系製造業者の税負担を抑えるには

製造業者の税負担を最大限に抑えるためには、次のような準備や申請を行うことが必要です。
設備投資の税制優遇を最大限に活用

Section 179 Deductionでは、特定の設備投資に対し、初年度に全額減価償却を適用することが可能です。また、Bonus Depreciation(ボーナス減価償却)を活用すれば、設備投資の即時償却を行い、税負担を軽減できます。さらに、固定資産税の減免措置を活用することで、設備投資コストを削減できます。

R&D Tax Creditの適用要件を踏まえた税務計画を立てる

R&D Tax Credit を適用し、開発コストの最大20%を税額控除することができます。R&Dの対象となる支出を適正に記録し、税務調査リスクを回避することが重要です。税額控除の適用要件を満たすためのサポートを受けることで、より効率的な税務計画を立てることができます。

自社に合った税制優遇のある州での法人設立を検討

法人税の軽減措置がある州を選定し、適切な法人設立戦略を検討することが重要です。また、雇用創出に関する補助金・助成金を活用することで、人件費を削減し、事業拡大を図ることができます。事業拠点を選定する際には、最も有利な税制優遇措置を受けられる州を調査し、適切なプランを立てることが不可欠です。

関税分類の最適化とDuty Drawback制度の活用

関税分類(HSコード)の見直しを行い、最も適切な関税率を適用することが必要です。また、Duty Drawback制度を申請し、支払った関税の一部を還付することで、製造コストを最適化できます。さらに、税関申告のミスを防ぐためのコンプライアンスサポートを活用することも有効です。

日系製造業者の税負担を抑えるには

日系製造業によくある会計税務の改善事例

日系製造業の皆さまから、よくご相談いただくケースを紹介します。
会計税務の改善事例

ケース1:外国税額控除を活用し税負担を最適化

ある事業者は日本でのイベント出演収益に対し、日本と米国の両方で課税されるリスクがあり、二重課税が懸念されていました。この課題を解決するために、外国税額控除(Foreign Tax Credit)を活用し、日本で支払った税額を米国での納税額から控除する方法を導入しました。その結果、二重課税を回避し、税負担の最適化に成功しました。

会計税務の改善事例

ケース2:関税分類の最適化で年間コストを削減

ある輸入業者は、関税分類が適切に行われていないため、本来不要な関税コストが発生していました。そこで、輸入商品の詳細な見直しを行い、最も適切な関税分類(HSコード)に修正することで、関税率を引き下げました。その結果、年間の関税支払いコストが削減され、収益性の向上につながりました。

会計税務の改善事例

ケース3:日本法人との取引最適化で税務調査リスクを低減

ある企業は日本法人から米国法人への販売価格設定が曖昧で、税務当局から移転価格に関する指摘を受ける可能性がありました。この課題を解決するため、適切な移転価格文書を作成し、取引価格を客観的で公正な水準に設定しました。その結果、税務調査リスクを大幅に低減し、安定した取引環境を整えることができました。

国際税務のエキスパート、尾崎会計事務所
米国専門職サービス業の会計税務の救世主

米国での製造業向け会計税務・経営コンサルは、尾崎会計事務所にお任せ下さい

日系製造業の会計税務戦略には、以下の点を踏まえた適切なプランニングが重要です。
設備投資の税制優遇(Section 179, Bonus Depreciation)を活用し、税負担を軽減
研究開発(R&D)税額控除を適用し、開発コストの最適化
州ごとの税制優遇措置を調査し、最も有利な条件で法人設立・事業運営を行う
関税・Duty Drawback制度を活用し、輸入コストを最適化

尾崎会計事務所では、製造業特有の会計税務・経営コンサルティングを提供しています。

「自社の会計税務戦略を最適化したい」「補助金や税制優遇を活用し、財務負担を軽減したい」「長期的に競争力を高めるための戦略を立てたい」とお考えの方は、ぜひ尾崎会計事務所の無料相談をご利用ください。専門家が貴社の状況に合わせた具体的なアドバイスを提供し、事業の成長をサポートいたします。

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